動物別症例集
モルモットの尿石症
After
上記の写真は尿道に尿石が詰まり排尿痛を呈しているモルモットのレントゲン画像です。
尿石症の発生要因としては、カルシウムや、ビタミンDの含有量の高い食餌や、飲水量の不足、不衛生な環境における細菌感染などが考えられますが、遺伝的素因も大きく考えられます。
尿石による尿路閉鎖が起きてしまいますと、排尿時に痛くて鳴いたり血尿や頻尿がみられ、食欲不振になって腸内細菌叢のバランスも崩れて消化器疾患も併発することもあります。
治療は外科的に摘出することが主流とされています。内科的な治療としては抗生剤や鎮痛剤の投与が考えられますが、尿結石の自然排泄は確実性が乏しく、外科と内科、両方の処置をすることが望ましいとされています。