動物別症例集
犬のマダニ寄生
After
これらマダニはキャンプから帰ってきたチワワちゃんの顔(2枚目の写真)から取れたものです。
マダニ予防をしていない状態でワンちゃんと一緒にハイキングやキャンプなどに行くと顔回りや胸部、おしり周りなどにマダニが寄生している可能性があります。
マダニに咬まれると、犬は皮膚炎や貧血、栄養障害などの病害を引き起こすのみならず、マダニに病原体の運び屋となって、場合によっては感染症により、命に関わる危険性もあります。
また動物に寄生したマダニは人にも移る場合があり、ペットからのマダニ媒介によりウィルス感染して死亡したという報告(SFTS:重症熱性血小板減少症候群)もありますのでしっかりとしたノミ、マダニ予防の徹底を行いましょう。
寄生したマダニは、セメントのような物質で固定しているため、引っ張ってもなかなか取れません。無理に取れば、口器だけ皮膚内に残り炎症や化膿などの原因となります。そのため、マダニを取り除くときは動物病院で口器を皮膚内に残さないように専用のピンセットによる除去や、薬剤を使用して取り除くことをお勧めします。