動物別症例集

子宮蓄膿症

After

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子宮蓄膿症 手術写真

子宮蓄膿症とは、子宮が細菌感染を起こし、内部に膿がたまる病気です。

中年齢以上の犬に特に多く、猫・ウサギなどでもみられます。
(犬ではメスの2/3がなると言われています)

症状としては「元気・食欲の低下」「水をよく飲む」といったものが多く、急にぐったりして来院されるというケースも珍しくありません。
陰部から膿状のオリモノが排泄されるタイプもありますが、排泄されないタイプもあるので、それだけで判別はできません。

最悪の場合子宮が破裂してしまったり、細菌や毒素が全身に回って死に至ります。

治療は、緊急手術で膿の溜まった子宮を取り除くことになります。
手術が上手くいけば完治する病気ですが、何らかの症状を示している場合は麻酔のリスクが高くなります。

このため、発症前の健康な時に、予防的な避妊手術が勧められます。
避妊手術は、早期に行うことで乳腺腫瘍の予防にもなります。若いうちは麻酔のリスクも少ないなので、積極的な手術をぜひご検討ください。

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