HOME > 動物別症例集 > 症例発表 > エボシカメレオンの卵閉塞

動物別症例集

< セキセイインコの精巣腫瘍  |  一覧へ戻る  |  モルモットの外部寄生虫(モルモットズツキダニ) >

エボシカメレオンの卵閉塞

この写真はエボシカメレオンの卵塞を呈したレントゲン画像であり、下腹部に見られるぼこぼこした白い塊状のものは全て卵です。

基本的にエボシカメレオンの産卵数は多く一回あたり20~80個ほど産卵しますが、それができないことによって腹部にたまった卵により消化管が圧迫され、食欲不振、腹部膨満が見られます。

原因としては、産卵行動の前に行う掘る行動を満足にさせるだけの土がない場合や、紫外線不足、低気温などの飼育環境の問題や、カルシウム不足などの食餌の栄養の偏りなどがあげられます。

内科的治療としては、カルシウム不足による機能的卵塞を考慮し、カルシウム剤の投与や、卵管収縮作用があるオキシトシンの投与などがあげられますが、一般状態が低下している場合は内科療法よりも、外科的に摘出するほうが良い結果につながる場合もあります。

ギャラリー


カテゴリ:

< セキセイインコの精巣腫瘍  |  一覧へ戻る  |  モルモットの外部寄生虫(モルモットズツキダニ) >

ご予約について

このページのトップへ