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動物別症例集

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ヨツユビハリネズミの疥癬(ダニ)

顕微鏡で見たダニの画像です。

最近は減りつつありますが、ハリネズミの皮膚病の原因として多いのがこのダニの感染症です。

布団やカーペットにいるダニとは違う種類で、基本的にはハリネズミ同士の接触で感染します。
また、何らかの病気で免疫力が低下すると潜んでいたダニが活動を始め、発症する場合もあるので、要注意です。

症状は、フケとかゆみがメインになります。あまりに感染数が多ければ、肉眼でもフケの中に動いているダニを確認することができます。

診断は、拡大鏡や皮膚の掻爬検査で成体や卵を検出することで確定します。検査で見つからなくても否定しきれないので、他の治療に効果がない時には試験的にダニの治療を行うこともあります。

治療は、犬猫用のダニのスポット製剤を、2週間毎に計4回使って駆虫します。
反応が悪ければ注射薬を使用する場合もあります。

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