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動物別症例集

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ツノガエルの感染性皮膚疾患

この写真はクランウェルツノガエルが細菌や真菌感染により,赤肢病(レッドレッグ)と皮膚体腔膜が穿孔し脱腸を呈したものです。

外傷、不衛生な環境、不適切な飼育、ストレス等が重なり、免疫力が低下することにより発生します。
発症当初は軽症でも、放置してしまうと、全身に紅斑や潰瘍、炎症が進行し、皮膚呼吸や浸透圧の調節が困難になり短期間のうちに、皮膚体腔膜穿孔が見られたり、敗血症を起こし命を落とすこともあります。

治療として、清潔で適した環境管理、消毒、抗生剤や抗真菌薬の投与や薬浴、穿孔が重度の場合は縫合も行いますが、全身状態が悪化した個体におきましては予後が悪いといわれております。

発症しないためにも、清潔で適した温度、湿度の環境管理、外傷の起きにくいレイアウトにすることや、過密飼育や過度なハンドリングを避けるなど、ストレスを最小限にすることを意識し、軽症でも迅速な環境改善や、早期治療を行うことによって悪化を防ぐことが重要となります。

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