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動物別症例集

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ヒョウモントカゲモドキの卵胞うっ滞

レオパの産卵は1回あたり1~2個の卵を産み落とすとされていますが、本症例は3つ発育された卵胞が見つかったことからホルモン異常があったと考えられます。

卵胞うっ滞を呈した場合、卵胞による体腔内の物理的占拠により、初期には消化管が圧迫され、食欲不振と腹部膨満からはじまり、続いて体重減少、元気消失、後躯不全麻痺などがが認められます。

内科療法としては、脱水を緩和するため皮下点滴を行い、低カルシウム血症を防ぐためカルシウム剤を注射を行います。それでも改善が見られない場合は、外科的に卵胞や卵巣の摘出を試みます。

本症例は外科的摘出後も予後は良好で、食欲が戻り体重も増え元気になりました。

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