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動物別症例集
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ウサギの軟部組織肉腫
軟部組織肉腫とは、悪性腫瘍(いわゆる「癌」)の中で、似た挙動を示すグループの総称です。
元々の細胞の種類によって線維肉腫、脂肪肉腫、神経鞘腫、未分化肉腫などに細分されますが、腫瘍の進行の仕方や治療法などに大きな違いはありません。
ウサギの腫瘍の中では比較的よくみられるもので、手足や体幹部(胴体)、頭部など様々な所に発生します。
非常に局所浸潤性が高い(周囲に広がりやすい)一方で、転移(他の離れた臓器に飛ぶこと)はしにくいという特徴があります。
診断は、腫瘍の一部を切り取って検査する病理組織検査になりますが、針生検による簡易検査でも疑わしいと判断できる場合もあります。
治療は外科摘出が第一選択です。
完全に摘出できれば完治する腫瘍ですが、少しでも細胞が残ってしまうと再発を繰り返し、治療が難しくなります。そのため、手術の際には腫瘍だけでなく、周りの正常な組織を含めて広く切除することが重要になります。もし手足に発生した場合は、完全切除のために断脚も必要になります。
完全に摘出できなければ、抗癌剤や放射線治療が選択されますが、その場合完治には至りません。
どちらにしても大きな手術となり、断脚の場合は足が一本なくなることになります。
そのため手術を躊躇われる方も多いですが、私たちの想像以上にウサギさんたちはそういった体の変化に上手く適応してくれます。
腫瘍がとりきれるのか、とった術後の後遺症はどんなものが考えられるのか、しっかり獣医師と飼い主さんが話し合うことが大切です。
元々の細胞の種類によって線維肉腫、脂肪肉腫、神経鞘腫、未分化肉腫などに細分されますが、腫瘍の進行の仕方や治療法などに大きな違いはありません。
ウサギの腫瘍の中では比較的よくみられるもので、手足や体幹部(胴体)、頭部など様々な所に発生します。
非常に局所浸潤性が高い(周囲に広がりやすい)一方で、転移(他の離れた臓器に飛ぶこと)はしにくいという特徴があります。
診断は、腫瘍の一部を切り取って検査する病理組織検査になりますが、針生検による簡易検査でも疑わしいと判断できる場合もあります。
治療は外科摘出が第一選択です。
完全に摘出できれば完治する腫瘍ですが、少しでも細胞が残ってしまうと再発を繰り返し、治療が難しくなります。そのため、手術の際には腫瘍だけでなく、周りの正常な組織を含めて広く切除することが重要になります。もし手足に発生した場合は、完全切除のために断脚も必要になります。
完全に摘出できなければ、抗癌剤や放射線治療が選択されますが、その場合完治には至りません。
どちらにしても大きな手術となり、断脚の場合は足が一本なくなることになります。
そのため手術を躊躇われる方も多いですが、私たちの想像以上にウサギさんたちはそういった体の変化に上手く適応してくれます。
腫瘍がとりきれるのか、とった術後の後遺症はどんなものが考えられるのか、しっかり獣医師と飼い主さんが話し合うことが大切です。